「え」ひらがな一文字の酒
2004/02/04

”森の翠”の酒蔵から南南西に見える愛称
「おといこさん」(豊受山)に雪が積もるように
なると本格的な冬です。
「おといこさん」の雪の有無は地元の人の寒さ
のバロメーター&季語に、なってるようです。
会話の中で
「おといこさんの雪がなくなってきたけん暖かく
なるでー」などと伊予弁まるだしでしゃべれる
ようになると、あなたも立派な伊予三島人。
(限定西より。おといこさんがあるのはお隣の
土居町です。あしからず)
でもなぜ「おといこさん」なのかは私のまわりの
誰に聞いても定かではありません?? 

今年5月に愛媛県酒造メーカー20社が参加して「え」という統一名称の清酒を発売します。
これを読まれた方は少々?と思われるでしょうが、「え」というひらがな一文字の酒です。
その意味するところは、えひめの「え」 そして驚きの「え」だそうです。(なんと!)
清酒に「え」の名称を使うためには、愛媛県農業試験場で開発された「愛のゆめ」(=系統名 媛育50号)と
愛媛県工業技術センター開発の「EK−1」酵母使用が原則です。

ここで「愛のゆめ」の簡単なウンチクをひとつ
(酒造組合さんから教えてもらったまま)

「愛のゆめ」(=系統名 媛育50号)は
平成1年に愛媛県農場試験場で
中生良質・良食味品種の育成を目標に
「西海181号」(九州の米)を母とし
「ヒノヒカリ」を父として交配した組み合わせに由来します

2月にはいって”森の翠”でも精米歩合60%、総米500Kgの仕込みが始まりました。
森の翠としては「愛のゆめ」は初挑戦!ドキドキです。

今月は、そのレポートをお伝えします。
まず、もろみを仕込む前段階の「EK−1」酵母の酒母を紹介

うちではこんな小さなタンクで仕込みます ⇒(右・写真)
速醸仕込みで約12日間お世話します。
写真は6日目でちょうど「湧付け」という段階で
酵母が一番増殖、発酵している時期です。
それにともない炭酸ガスが出てきて少しツーンした香りがします。
この日はとっても寒くて品温が下がるのを防ぐため、タンクの周りに
マットをまいて必要な品温をキープしてあげてます ⇒(タンク下部)

泡あり酵母なので見たカンジ元気はつらつですねー

「EK−1」の特徴は
華やかでりんご系の香りが強く
酸の低い(軽い)清酒ができる酵母です。

ということは
”森の翠”らしくないお酒になる可能性アリです。
ムムム・・・

次回は麹を紹介します。
麹をつくる過程でこの米の特徴が一番よくわかります。どんなカンジか楽しみです。