| 「 第95回南部杜氏夏季酒造講習会 」 |
| 2006/09/17 前回は途中下車で寄った先々の話でしたが、その本当の目的地岩手県のお話です。
第95回南部杜氏夏季酒造講習会に7月25日〜28日まで参加してきました。 会場は去年も書いたのですが岩手県稗貫郡石鳥谷町です。 私は去年一番初級の特科というクラスにいたのですが 試験をうけて合格できましたので (わーい!) 今年はその上の研究科に出席です。 東北方面の工業技術センターの先生や酒造メーカーの方々など が講師で、内容の濃さはビックリするぐらいです。 新米杜氏の私にはそんな情報が聞けるのは非常にうれしい。 岩手に来させてくれた会社に感謝 (ふだんは??) あらためて感じる南部杜氏の酒造りに対する意識の高さに 身の引き締まる思いでした。 私がとても興味ひかれた講義の一部をご紹介 2日目 福島県工業技術センター 鈴木先生 題 「最近の吟醸造り」 この何年かで主流になりつつあるカプロン酸エチル(華やかな香り)を出す酵母と 高グルコアミラーゼ麹(甘い後味)を使った酒造りの場合 実際福島県で推奨しているモロミ管理の方法などを教えていただきました。 愛媛酵母(EK−1)も、それにやや該当する部分があると思いました。 モロミ管理でうまくいかないときに聞いた話を参考にしてみます。 (もちろん 「森の翠」 の味がだせるようにですが) 3日目 栃木県産業技術センター 岡本先生 題 「高級酒貯蔵の品質変化について」 蔵内の木材でできた部屋、道具、パレットなどを塩素系で殺菌して使っていると かえってカビ臭の原因TCA(塩素化合物系)という物質をだしやすくなります。 それがごくわずかでも、清酒に香りとして入ってしまうとカビ臭がつくので要注意! この物質は、塩素系で殺菌したコルク栓をしたワインに発生して初めて問題になったそうです。 実際カビ臭がついて困っていた栃木県の蔵で木材でできた壁の張替えをおこなったら 品質が上がったそうです。殺菌したつもりがカビ臭の原因だなんて。 昔はすべて熱湯で殺菌してましたから近年の酒蔵の問題点ですね。 4日目(最終日)特別講演 小玉醸造且類部課長 伊藤先生 題 「生もと造りについて」 灘式と秋田式の生もと造りを教えていただきました。 私が佐藤杜氏から教わった山廃仕込(生もと造りのひとつ)は灘式と秋田式のミックスようです。 小玉酒造さんでの成功談と失敗談の両方をまじえてのお話で非常に現場に近いお話でした。 あんなことやこんなことで山廃仕込に毎年泣かされている私には内容の全てがためになりました。 最終日は特別講演のあと、終了式があり謝恩会で久ぶりに佐藤杜氏と一緒に飲みました。 年に一回で短時間ですが、佐藤杜氏に会うのも岩手県に来る目的です。 酒造りの間、にっちもさっちもいかなくなると、佐藤杜氏に ”おやっさん、助けてー!電話” をするんですよね。 「冬の間はぜったい携帯電話もっててくださいね」と今年も約束してもらいました。 私は幸せな新米杜氏ですね、ホント さてさて、ここからは「IKUKOの食い気のコーナー」!
とりあえず今回岩手県でとまった宿の紹介から・・・前回紹介しました灘菊酒造の川石光佐さんと同級生の 岡山県の落酒造の落昇さんと一緒に 花巻市の台温泉「そめや旅館」さんにお世話になりました。 (川石さんと私は同室) 源泉を二つも持ってる旅館だそうです、と佐藤杜氏が言ってました。 それなのに、とってもリーズナブルな旅館でした。アタリ。 泊まった2日目からなんだかお肌がツルツル・・・ すごい実感 一日一回しかお風呂にはいってなかったんだけど 今思えばもったいない!入りだめしとけばよかった。 何が目的で岩手県に来たのか忘れそう。 おばさんもとっても親切にしてくださって、ありがとうございました。
特筆なのは旅館のマスコット?なのか、キジ猫の「ちび君」 体の大きな猫ちゃんで子猫のときうっかりつけてしまった名前とのこと 私は見た! ちび君は夜中に表の戸をカラカラ〜と開けて出て行くところを・・・集会か?
台温泉は花巻温泉よりさらに山を上がったところにあります。こじんまりとした旅館がたくさんならんでて風情たっぷり。 ゆっくりのんびりしたい方はおすすめです。 私も近くを流れる心地よい川の音をききながら ぼーっとして癒されてきました。 ぼーっとしてるだけではありません。 岩手に来て2日目の講習後に、川石さんたちと盛岡市へ電車でGO! 実は、愛媛県をでる前に岩手県盛岡市に詳しい知人に下調べ済み ふふふ 三陸のおいしいものを食べに行きました。 盛岡市菜園2丁目にある 「番屋 ながさわ」
私は岩手県の地酒の冷酒を、川石さんは燗酒を注文。燗酒と”どんこ”の味噌焼きがあうあう。すごいあう。 女性陣二人よりもお酒に弱い落さん、おつきあいが大変だったやも?(かわいそう) 少しずつお酒が入りはじめると語りモードに・・・ 結果 「少し贅沢しても、この年で地酒と地のものをあわせる楽しみを知ってるなんて幸せなんだよね。 敷居が高いせいで同じ年代の人は大部分が知らないんじゃないかな。もったいないよねー。 どうしたら受け入れやすくなるんだろう?」みたいな、 その他もろもろ ここでは書けないような(!)蔵でのいろいろエピソードなんかを語りまくりで盛岡の夜は更けて行きました。
「ながさわ」さんから盛岡駅までの帰り道不覚にも今流行りの盛岡冷麺「ぴょんぴょん舎」を発見! ここで食べないと一生後悔しそう・・・入らずにはいられないですねー 麺は弾力とコシがあってつるつる〜って感じでした。 キムチも辛くておいしかった。 飲んだあとにはやっぱり麺やね。(オヤジ発言) ストレス発散しておなかも大満足、ありがとー盛岡 それから食い気といえば思い出しました。 講習のとき私のうしろの席にいた大阪府の山野酒造の濱田さん(この人も若い)が午前中の休憩時間に 「杜氏さんが持ってきてくれた」と言って、ゆでたてホカホカのとうもろこしをくれました。 (南部杜氏さんは夏の間農業してる方が多いです) まだ温かかった。これはお昼ご飯まで耐えれないっとガマンできずに食べちゃった。 すごく甘くて美味。身はプッチプチ!台温泉の別の旅館に泊まっていた彼は、早朝、小熊を見たそうです。 うわー 愛媛ではありえないー いかがでしたでしょうか? 「IKUKOの食い気コーナー」 でも、ひとつ心残りが・・・・ わんこそばにチャレンジしたかったです! 来年はと心に誓いつつ岩手を後にしました。何しに行ってるんだ?ってカンジなんですが世の中もう秋 そろそろ頭の中が酒造計画の占める時間がふえてきました。 がんばります! |