03/ 11.29
「おでんと関東煮は違う?」

今年は暖冬と言いながらも、やはり朝夕は冷えてきました。
こんな時には、やっぱり あったか〜い鍋料理「おでん」がいいですね。
グツグツと炊き込まれダシがしみわたったホクホクの大根
ほんわかとした湯気に、ぬる燗を一杯・・・
日本酒党には、こたえられない季節の味でしょう。

今でこそ、みんな「おでん」といいますが、私たちが子供の頃
当地では 「かんとだき」と呼んでいました。
多分、関東煮(かんとうだき)が訛った言い方だったのでしょう。



さて、この「おでん」
もともとは平安時代末期に登場した“豆腐田楽”がルーツで
長い年月をかけて、江戸時代の庶民のファストフードとして
醤油や砂糖で甘辛く煮た“ごった煮”へと姿を変えてきたようです。
「まずは、豆腐ありき」 だったのですね。
味は “関東煮(かんとうだき)”の文字どおり味の濃い関東風から
京風の薄味おでんまで、いろいろ。
創業130年の老舗もあるくらいですから、その歴史も半端ではない。

実は、“関東煮”の呼び名について、こんな一説が・・・
明治維新の頃、貿易港だった堺の出島で居留外国人が大きな鍋で
煮込み料理をしていました。
その料理が評判となり、料理人が中国広東地方の出身だったことから
「広東煮」がいつしか「関東煮」になったのです。
と、言うことは「おでん」は外来メニューだったのかも知れません。
そういえば、フランス料理の「ポトフ」と「おでん」はよく似ているような
気もします。最近ではコンソメスープを使った洋風おでん屋なども登場
しているとか。そんな歴史ロマン?に思いを馳せながら
今夜あたり、あったか〜い「おでん」 で一杯いかがですか?