JC徒然草

つれづれなるままに、ひぐらしすずりにむかひて
こころにうつりゆくよしなしごとを
そこはかとなくかきつくれば
あやしうこそものぐるほしけれ

これは有名すぎるほど有名な『徒然草』全巻の序文です。
兼好法師がどんな気持ちで、これを書いたのか知るよしもありませんが
何となくこの書き出しが好きで、ちょっと真似をしてみようと思います。

(社)川之江青年会議所(現・法皇JC)には14年間在籍していました。
JCでは、満40歳になると「卒業」といって会からは追い出されます。
他団体やクラブと違い、新陳代謝が自然のうちにはかられるユニークなシステムです。
在籍中は色々な役割を経験させてくれますが、卒業年度ともなると
半分以上はお飾りのような存在になって、暇といえば暇になってしまいます。
少し『間』をおいて『JC』を見つめてみたら・・・暇を持て余しクドクド書き綴ったものです。


JC [PARTT]・・・・・・・ ◆ 選 挙役 職理事会視 点セミナー

選 挙

社団法人日本青年会議所定款・第4条2 「本会は、これを特定の政党のために利用しない」
JCの基本的な考え方の中に、前述の一項があります。
国政選挙・地方選挙のたびに解釈の仕方が難しくなってくるように思います。
組織として一候補者を応援することはできないが、個人の立場で応援するのは構わない。言うは易く行うは難しいことです。 特に候補者が現役メンバー本人であったり親兄弟が候補者であったりすると、普段から共に汗を流して活動しているメンバーの 顔がちらついて、本当にやりきれない気持ちになります。

JCは 『明るい豊かな社会づくり』 を目的に設立され、活動を続けている運動組織です。
その運動も社会情勢・経済情勢の変化のためだけではなく、JC自体の力が強まるにつれ(良い表現ではないかも知れませんが) 内容も次第に高度なものになってきています。モラル的な運動から創造的な運動へ。
そして最近では 「創造的破壊による社会システムのつくりかえ」をスローガンに 現在の社会システムそのものを見直し、是非を問わなければならないと言うところまできました。 規制緩和・地方分権とそのトーンもエスカレートするばかりです。
政治家や首長との連携なくして中身のある運動もできないという認識を持つメンバーも多くなっているはずです。

市民運動の先頭に立つJCなどときれい事を言っていないで、手っ取り早く実効を上げようと思えば、JCの思いを即実行に移せるような 政治家を誕生させるのが一番ではないのか。 国政選挙後JCプレスには、JC関係国会議員名簿なるものが仰々しく掲載されるのに、何故選挙への関与はタブーなのか。
JC=政治団体になれと言うのではありませんが、何時かその壁を越えなければならない時が来るように思えてなりません。 もちろん、JCは節度なく不和雷同するようなメンバーの集まりではないとの前提に立ってのことですが。
                      
さて、JC内でも理事長に関しては立候補制ですから、二人以上理事長へ名乗りを上げれば、当然選挙になるわけです。
しかし、多くの場合そうならないように事前に話し合いの場を設けたりして回避するよう努めます。
一旦選挙になると、それぞれに支持者が分かれ 「しこり」 や 「わだかまり」 が残り、後々会の運営にも影響が出るから。
事実、そうした状況になったこともあったようです。争いごとを避ける智恵とでも言うのでしょうか。

ただ、JC内での選挙と一般の選挙とは異なる点が色々あるように思います。
一つには、対象がJCメンバーと限られ、候補者のことは普段の行動や発言を通じてお互いによく知っていること。
二つに、利害や利権などということには無縁であること。
従って、選挙の仕方自体も一般選挙とは違ってくると思います。

「さすがJCだな。自分たちのリーダ ーを選ぶ選挙はこうあるべきだ」と言われるような、理想選挙ができ得るはずです。
しこりやわだかまりを回避しようとする智恵も必要かも知れませんが、それだけのためにウヤムヤにしてしまうより
未来にチャレンジするメンバーが、数多く出てくるくらい活気があって欲しいと思います。『選挙』 自体が悪いのではなく
その 『運用』 が未熟だと、後々まで、しこりやわだかまりを残すことになるのではないでしょうか。
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役 職

JCには色々な役職があります。
理事長・副理事長・専務理事・委員長・副委員長・直前理事長・監事・実行委員長・・・
職務分担と言うのが定款の中でも定められ、各人がその職務を一年間担当するわけです。
JCで一番面白いのは 「委員長」 で、逆に余り面白くないのは 「役員」 だそうです。
委員会も総務系 (総務・広報) 開発系 (指導力・経営) 社会開発系 (社会開発・青少年) や長期政策・まちづくりビジョンなど 政策系と言った類の委員会もあります。 各ロムの歴史や運動の流れなどにより組織構成にも特色があって、一概に、こうあらねばならないと言ったものではないようです。

しかし、若干の違いこそあれ、その殆どはJCの三信条 〔友情・奉仕・修練〕 の三つから派生しているように感じます。
いわゆるJC創始の精神とでも言うのでしょうか。
そして、時のリーダー (例えば理事長) は、自分のロムやメンバーの状態を把握した上で自分自身のJCの理想像に基づき ターゲットをどこに置くのかを明確にし、その目的達成のためには今何が必要か、何をなすべきかを考え、最良と思える組織を構築し 実行に移していくわけですから、それぞれに違いや個性が出てくるのは当然かも知れません。
“ 年々歳々花相似たり。歳々年々人同じからず ” の例えの如く、年々成長・変化するJC単年度制の長所でもあり、また一つ間違えると 短所もここにあるように思います。

企業での役職は、課長・部長・専務・社長など、ある意味で出世とかステイタスと言ったことになるのでしょうが、JCの役職はどうもそれとは 違うように思います。
JC単年度制=役職も一年限り(もちろん重任もあることはありますが)ですし、段階を追って登りつめれば、後戻りがないなどといったこともありません。 理事長や副理事長を経験した人が、その後、委員長の役職に就くこともありますし、一般会員として在籍するようにもなります。 つまり、JCでは上だとか下だとか言った身分の如きものは皆無で、会員は全て平等の権利と義務を有しているのです。

ただ、上に立てば立つほど、風当たりが強くなるのは、どこでも同じで、その役職に応じた責任ある行動や発言が求められますので その責任を全うするために努力をするようになります。つまりトレーニングの機会を、より多く与えられるというわけです。 その機会は、一部の人だけに与えられるものではなく、望めばいくらでも与えてくれるのがJCです。 とはいってもJC在籍年数は限られています。それだけに、機会があれば、是非、自分でその機会(チャンス)をつかみ、生かして欲しいものです。

また役職にある時は、メンバーもその役職にある人として、いろんな面で立ててくれるかも知れません。
しかし、本当にその役職を全うしたかどうかの評価は、その役職を離れた時(役職を終えた後)どのような行動や発言をするかによって決まるように思います。 「 やれやれこれで終わりだ。あとはどうにでもなれ・・・ 」 では、せっかくのトレーニングが、生かされたとは言えないのではないでしょうか。
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理事会

JCの最高決議機関は 『総会』 で、そこでは全会員に対し様々な案件が提案され審議を経て、その賛否が問われる最も権威がある会議で あることはご承知の通りです。 通常の例会では、色々な案件について審議したり決議をするといったことはなく会員相互の親睦や意見発表、意見交換の場として位置づけ られているようです。従って 『総会』 を除けば、一般会員が 「手をあげる=意志表示をする」 場はないのです。
しかし、総会以外でも色々なことが “ 決められ ” 全会員に “ 決まった事 ” として依頼されたり報告されたりしています。 つまり、それらの殆どは 『理事会』 で審議され、理事によって決議されているというわけです。

残念なことに、ずっと以前には、夕食時に一杯飲んで赤い顔をしたまま理事会に出席するような人がいたり、理事長が挨拶をしていても 隣の人と私語をするといった光景をしばしば見かけました。幸い、最近の例会や理事会では、そんなことはめったに見られません。 それでも遅刻や無断欠席をしても平気だったり、出席していても心ここにあらず、ただぼんやり座っているだけの 「理事」 と言われる人も 中にはいるようです。

理事長から、委員長や副委員長など 「理事」 に指名されるのですが、それは “ この一年間、私に協力して欲しい ”
“よし、協力しよう”といった、理事長との個人的な約束だけなのでしょうか。
もし個人的な約束だけならば、仮に無断欠席した場合でも、あとで理事長に “ごめん” の一言で事は足りるかも知れませんが けっしてそうではないはずです。 委員長ともなれば担当委員会には十何人の委員がいて、その人達の代表として、また代弁者として理事会に臨んでいるわけで 他委員会の様子や予定までしっかりと把握していないと、自分自身の委員会活動に支障をきたすことになるかも知れません。

審議事項として提案される案件の中には、委員会の委員全員に係わることや、ロム全体としての方向性さえも理事一人一人の挙げる 『右手』 で決定されるのです。今一度 『理事の右手の重さ』を、認識する必要があるのではないでしょうか。
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視 点

左右どちらかの判断をしなければならない時に、その判断基準が明確でないと困ってしまいます。
考え中と言いいながら、何を考えているのかさえ分からなくなってしまいます。
安岡正篤氏が地域開発を考えるうえでの基本的視座(思考三原則)として、こんなことを書いています。

1.目先にとらわれず長い目で見る
   地域の戦略的発想法は、長期展望の中に根本的に変革していこうとする構想を掲げること
2.物事の一面だけを見ないで、できるだけ多面的・全面的に観察すること
    目先のマイナス条件を、より高次に把握し直して、プラス条件への転換を行うこと
3.枝葉末節にこだわることなく根本的に考察する
    伝統や風土からの発想

また、堺屋太一氏は 『地域開発』 と言う本の中で、“壮大なプロジェトクは夢で始まり、情熱で持続せられ、そして最後には 責任感で成就される” と述べています。プロジェクトと聞くと尻込みしそうですが、JCが目標にかかげている <まちづくり> が その “壮大なプロジェトク” そのものではないかと思います。 目標を、大上段に構えて <まちづくり> としなくとも、何か 『事をおこそう』 とする時は大小に係わらず全て同じではないでしょうか。

ここでは一応 <まちづくり> に目標を置くとすると、まず、どのような地域にしたいのかという夢を具体的な形にすることから始まります。 次には持続する情熱があるかないか。創意工夫や前向きな努力ができる行動者が多くいる地域には、自然と活力が漲ってくる。 そして最終は、それがやりっぱなしの形で終わるのではなく、責任ある結果を生み出してこそ本物になるのだ・・・と。 この三つのキーワードが揃った形で進められている地域では、必ず現状を打破する動きが生まれてくると断言しています。

JCでの会議、特に理事会では、連絡事項や事後報告に時間を費やすのではなく、様々な政策論が議論されるようになれば もっと活気づくのではないかと思います。

議論の過程においては、安岡氏の思考三原則に立ち、その政策を推進するかどうか・・・。
その時の判断基準は、今私たちが住んでいま 「まち」 の 「ためになるかどうか」
またJCのメンバー にとって 「ためになるかどうか」 に置けば良いのではないでしょうか。
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セミナー

               
「松山JCで理事セミナーと言うのをしているので一度行ってみないか。ちょっと時間は長いそうだけど最後までは、出席しなくてもいいから」 と 理事長から声をかけられたのは入会して6年目のことでした。 生意気盛りの私に、ちょっと活を入れてやろうという理事長の親心だったのでしょう。
当時松山JCでは、理事対象の内容の濃いセミナーが毎月といってよいくらい頻繁に行われていました。
しかも、その講師は一流の方ばかり。
でも私には、その当時、名前を聞いても全く知らない人ばかりでした・・・
とにかく 「行け!」 と言われた以上、仕方無くでかけて行きました。
 
午後7時、会場に入ると 『理事・長時間セミナー』 の看板が目に飛び込んできました。
受付の人に 「何時までですか?」 と聞くと 「さぁ?」 と言う返事。
「いつから始まったのですか?」 と聞くと 「午後3時からです」 との答え。しまった!
会場の後ろの方に座って周囲を見回すと、もう4時間も経っているというのに何故か真剣に聞いている人ばかりでした。
若干緊張しながら、おとなしく耳を傾けることにしました。
講師は、群馬県沼田JCの土田洋三さん (当時日本JC監事) と言う人でした。
順を追って噛み砕くように話をする講師に、ぐいぐいと引き込まれ、休憩になったのは午後11時。時間の経つのを忘れてしまっていました。
とは言っても、十年前のことですから、現在の川之江JCに置き換えて時代錯誤の事柄ばかりかも知れませんが、基本的な考え方には 変わりがないように思いますのでメモを見ながら内容を整理してみようと思います。
                                                               
まず、JCとは

1.本音で若さがぶつけあえる場 <本音>
2.自分自身が修練を積み、成長していく場 <修練>
3.地域に密着した活動で行政・市民に認められる団体 <地域密着>

ボランティアとJCとの相違点は

ボランティアは、個人の立場(気持ち)でどこにいても参加できるが
JCは地域運命共同体でマチとは離れられず、またマチから恩恵を受けている。

こんな特徴をもっているJCですが
JC運動を阻害する条件もあります。例えば

1.仕事との両立
2.委員会セクトによる全体目標の喪失
3.会員意識の低下
4.運営や手続きに時間がとられる
5.継続事業の重荷
6.行事の負担 (JC間の義理)
7.派閥の横行

それでは
その解決策はと言うと

1.JCも企業も、といった柔軟な青年らしい考え方を持つこと 
2.理事長の基本方針を知っていますか?
→明確な目標を掲げ、会員全体へ周知徹底する努力なくして会員意識の低下を嘆くことなどできないはず。
総合的な運動へ脱皮すること。
3.行事・運営・運動を明確に区別すること
一般的にその比重の割合は、行事=20〜30%・運営=60〜70%・運動=10〜20%が平均ですが
運営と運動の割合が逆転するくらいが本当でしょう。

やはりJCは、地に足のついた地域の人々から評価を受けるだけの継続的な事業や運動を、個人として、また組織として行っていくことが必要だと思います。

それでは
優秀なJCとは

1.自分のまちに対するプライドや愛情が強いこと
2.市民のJCに対する認知度が高いこと
3.行政にもJCの活動内容がよく理解されていること
4.OBとの関係がうまくいっていること・・・陰でパイプをつないでくれるから
5.まちづくりについて、よく勉強していること
6.危機意識をもっていること・・・自分たちの弱点を知っていること

さて、JCの目標は言うまでもなく 「明るい豊かな社会をつくりあげよう」 にあると思うわけですが、 すぐさま何か運動を起こして 『皆んなで頑張ろう!オー!』 とやっても、そんなに簡単に物事が運ぶものではありません。その過程を考えてみましょう。
まず、内部分裂を起こさない会員相互の意志の統一や一致が先決です。
そして、ひとつづつ 「できた」 「できる」 という自信と実績が大切で、いわゆる 『勝てる運動』 の積み重ねが、次のステップを踏み出すための 新たな智恵を生むと思います。

長期展望 <ビジョン> というのは、現在の自分たちの立場 <原点> と、明るい豊かなまちをつくろうという<目標>を結ぶ過程であって それを現実化するための方策が <長期計画> であると思います。
JCの果たす役割とは、市民と共に豊かなまちづくりシステムを作ること。
また自分たちのまちのために何かをしなければいけないという気持ちをおこさせること。
汗を流させること。まちづくりに市民が参加できるルートを探しだすことではないでしょうか。
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このセミナーに参加したのは、ずいぶん前のことですので、記憶もあやふやになって 多分こんなことだったのだろうな、と思い出しながら整理してみました。
昔も今もあまり変わっていないと思ったら、それは危険信号が点滅している証拠かも知れません。
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まだまだ続くよっ!