マギー・チャン

甜蜜蜜を観て思ったこと

1999/04/29


微笑む口もと、唄う口もと、おしゃべりする口もと、口元の魅力的な女優さんは
今までに数多く見てきたけれど「食べる」口もとの、こんなに素敵な女性には初めて出会いました

『ラヴソング』という香港映画のヒロイン、レイキウを演じるマギー・チャン

原題は『甜蜜蜜』という、なんとも甘ったるい題名だし、あまり馴染みのない香港映画ということで
始めはあまり気乗りしなかったのだけれど、ボーッと観ているうちにグングン画面に引き込まれて
いってしまいました。
大陸(中国本土)から香港へ出てきた若い二人の出会いから別れ、そして再会までの10年におよぶ
紆余曲折のラブストーリー

欧米の映画を見慣れてしまった私には、同じアジア人として共感できる
細やかな感性が映像のそこここに見られ、とても新鮮に感じられました
映画そのものも良かったけれど特に印象深かったのは
やはりマギー・チャンの素晴らしい演技

この映画のヒロインは、とにかく食べるシーンが多いのです
映画の印象的なシーンには必ずといっていいほど食べ物が登場します
そして彼女は実においしそうに口いっぱいにほおばりながら、とにかく目での演技がすごい
「 目は口ほどにものをいう 」という言葉があるけれど、目と「食べる口元」とでセリフ以上の言葉を
私たちの心に投げかけるのですから・・・
食べるという事の本当の意味を感じさせてくれる食べ方、と言ったらいいのかな?
大陸から大きな夢を描いて香港へ出てきたハングリーな娘になりきっているのです
とにかく、そのちいさな花びらのような唇が、よく食べる
惚れぼれするほど食べっぷりがよくて、気持ちいい

この映画を観て、こんな感想を持ったのは多分私だけでしょうね
ふと、このひとにワインを飲んで欲しいな、と思いました

「 私の中には赤ワインの血が流れているの 」と言ったとか言わなかったとかの
日本の女優さんを始め、ほんとにワインの似合う女性は少ない
いや、まだ出会った事がない
マギー・チャンなら、何を飲むかな?何が似合うかな?飲み方はどうかな?
そんなシーン、今までの彼女の映画にあるのかな?
香港映画をちょっと見直した私としては、これからの楽しみが増えました

ちなみに邦題の『ラヴソング』は物語の中で大陸出身の「同士」と呼び合う二人の心を繋ぐ
テレサ・テンの歌、映画の中で甘くせつなく流れます